僕が島に移り住んだのは、今から30年余り前のことです。1歳になった娘を島の素晴らしい自然の中で育てたいとの思いから仕事のあてもないまま、思い切って島に渡りました。1年ほどして、運よく役場に就職することが出来、かみさんもみやげもの店で働き始めました。その後、2年おきに子どもが生まれましたが、島では“モイ”という制度があるおかげで本当に助かりました。いわば子守をしてくれる家族をお願いするのですが、本当に親身になって子育てを手伝ってもらいました。わが家の子どもたちは、大人になった今でもこの“モイ”の家族を本当の身内のように慕っています。島の人たちの温かい人柄は、子どもたちにとても良い影響を与えています。豊かな自然は身体づくりに、島人はやさしい心をつくる、子育てには島が最高です。
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